浄水器(じょうすいき)とは?

浄水器(じょうすいき)とは、文字通り、水を浄化する装置のことです。

私達が飲む水は、雨水以外に河川や湖や地下水から得ています。

これらを原水(げんすい)と言います。

原水の中には、ゴミや有機物、無機物、細菌などが含まれていますので、そのまま飲むのは危険です。

そこで水道という施設を作って、そういう不純物を取り除き、さらに殺菌処理をして各家庭に配水されるわけです。


では、これで十分かというと、そういうわけには行きません。

まず、原水に問題があって、不純物を十分に除去できない場合があります。

これは日本ではあまり考えなくていいのですが、外国ではそう珍しいことではありません。

次に、原水に問題はなくても、水道管のような配水施設から鉛イオンのような不純物が溶け出す可能性があります。

もうひとつ、マンションの貯水タンクのように、衛生を維持することが難しい設備もあります。


つまり、ほんとに安全な水を確保することは案外難しいことなのです。


そこで、飲む直前で一切の不純物を除去してしまおうと考えられたのが浄水器です。

逆浸透膜浄水器

逆浸透膜浄水器とは、メンブレンという半透膜を利用して水を処理する浄水器です。

メンブレンは、カリフォルニア大学のジドニー・ローブ博士とS・ソーリラジャン博士が開発したものです。

メンブレンは厚さ0.1〜0.2ミクロンの「スキン層」と厚さ50〜250ミクロンの「スポンジ層」の2層構造になっています。、

逆浸透現象はスキン層に無数にあいている、わずか0.0001〜0.0005ミクロンの穴によって起こるのであって、スポンジ層はスキン層を支えて強度を維持する働きをするに過ぎません。

メンブレンにあいている穴はこのように小さいため、水分子は通り抜けることができても、水以外の不純物はシャットアウトされてしまうのです。

一般に、細菌の大きさは0.2〜1ミクロン、ウィルスで0.001ミクロンです。
また、トリハロメタンのような有機塩素化合物は0.01〜001ミクロンです。

つまり、メンブレンを使えば、水道水に混入した不純物を根こそぎ取り除くことが出来るわけです。

ただ、このメンブレンといえども、塩素や、クロルアミンのような分子量200以下の低分子有機物は除去することができません。

そのため、一般の逆浸透膜浄水器では、メンブレンのほかに、活性炭や中空糸膜などのろ材を併用しています。
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